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【 エッタール オーバーアマガウ ロッテンブーフ を巡るドライブ 】

■■ ドイツ 4日目 前半 ■■


2007.8.9(木)
今日は、ザルツブルグから、ノイシュバンシュタイン城があるシュヴァンガウまで、
約240キロのドライブ。


途中、エッタール、ロッテンブーフ、ヴィースで、この地方を代表する教会を見て、
最後に、ノイシュバンシュタイン城を見学するので、
時間的にはハードスケジュールになる。

map 地図:ミシュランルートマップ

AM7:15
朝食を食べに、1階のレストランに行く。

 ホテルのレストラン 朝食
フロント横にあるレストランに入ったが、人の姿が無い。

食べ物がおいてあるコーナーを見ると、
まったくの手付かずで、どうやら一番乗りのようだ。

朝食 朝食
レストランは小さく、食べ物の種類も多いとはいえないが、一通りの物は揃っていて、
朝食としては、十分な品揃え。

建物が新しい事もあるが、レストラン内も、料理のコーナーもきれいで清潔感がある。


ハムとチーズの写真でも分かるように、食材の並べ方に、
働く人の姿勢が表れている。

朝食 朝食
今回の旅行の朝食の中で、最も品のある(朝食に見える)テーブルの写真。


AM8:00
ホテルをチェックアウト。 小さなビジネス風のホテルだが、
駐車場が地下にあり、扉が閉まるので、車が荒らされる心配がない。

ノイシュバンシュタイン城のあるフッセンに向けて出発。 まずは、エッタールを目指す。

 map  地図:ミシュランルートマップ
途中までは、昨日走ってきた高速道路を戻り、途中から一般道で
ドイツ・アルペン街道と呼ばれる道を走る。
 
ノイシュバンシュタイン城のチケットを、
事前にネットで購入してあるので、到着時間は決まっている。

モダンなデザイン ザルツブルグも、空港の近くなどには、モダンな建物も多い。

AM8:30
高速は少ししか走らないので、最初のサービスエリアに立ち寄る。

サービスエリア サービスエリアの花
ここは、もうドイツなのだが、ザルツブルグに近いだけあって、
お店には、モーツァルト関連のお土産が多い。


高速を降り、いよいよ、ドイツの一般道を走る。

走ってみて、まず感じることは、他の国と同じで、
町と町の間には、まったく家が無く、
牧草地か畑か、森の中を、ただ一本道がずっと続いている。

道も、地形に合わせるように作られていて、なだらかな丘を、
上がったり下がったり、左右にカーブしたりしている。

日本なら、丘を削って、まっすぐに道を敷くところだが、
ヨーロッパの方が自然にやさしい。

直線は少ないが、急カーブが少なく、
人の気配が全く無い一本道なので、車は100キロ前後で、快適に走れる。

信号待ち 集合住宅
いかにも「アルプスの古い村」という集落や、新しく建てたばかりの集合住宅などを横目に、
大きな緑色の、じゅうたんの中に敷かれた一本道を、ひたすら走っている感じがする。


車を走りながら、ひとつ感心した事がある。

郊外をいい調子で走っていると、時折集落を通過する。
100世帯程度の小さな町なので、ほんの50m~100mほどで通過してしまう。

しかし、どんなに小さな集落でも、そこに差し掛かる手前で、
速度制限30キロという標識が出る。

町の中には、ほとんど人がおらず、信号も無いのだが、
現地の車は、このスピード標識をきちんと守っている。

今まで110キロで走っていた車も速度制限の標識が出ると、
きちんと、その速度を守って走る。
安全と思われる速度に落とすのではなく、制限速度までキッチリと落とすのだ。
そして町を抜けると、また110キロに戻る。といった具合だ。

スピード違反が厳しいから、という話も聞くが、
アウトバーンを持つ国民が、このような姿勢で運転している事には、
とても良い印象を受けた。

さて、いよいよアルプスの山々が近づいてきたと。いう頃、
直進すれば、すぐにガルミッシュ=パルテンキルヒェンGarmisch-Partenkirchen)へ。
という所で、右折ルートを取る。
山の中の道を少し登ると、いきなり目の前に、ドーム型の屋根を持った巨大な建物が現れる。
エッタール修道院だ。

AM11:00
エッタールに到着。ここで修道院教会を見学。

エッタール修道院 
山間部の小さな村には、とても不釣合いの巨大な修道院。
なぜ?
こんな不便な山奥に、これほどの修道院を建てたのか?

エッタール修道院 
車から降りたとたん、空気の違いを感じる。
クリーンで、フレッシュな空気だ。
大きく吸い込むと、
からだ全体が、きれいになってゆくような気がする。

同じ感覚を、どこかで経験している。。。。。上高地だ。
上高地でも、体が浄化されるような澄み切った空気感があった事を思い出す。


駐車場から、歩いて敷地の中に入ると、大きな中庭があり、
正面には、車から見えた大きなドーム天井を持つ、白亜の寺院が建っている。

エッタール修道院 
存在感たっぷりの建物だ。


エッタール修道院  エッタール修道院の天井
中に入った途端、圧倒的な装飾に、思わず息を呑む。
「うわ~。なんだコレ! 凄い!」 (゚o゚)

白壁にびっしりと、金やピンクの飾りが埋め込まれ、
いままで見たこともないような世界が広がっている。

ニンフェンブルグ城の大広間よりずっと凄い。

いままで、見てきたゴシック様式の大聖堂のように、
薄暗くて不気味な威圧感とは、
まったく正反対の、明るくて繊細な世界。

まるで、地獄と天国ほどの違いに感じる。
それでいて、威圧感は負けず劣らず凄い。

エッタール修道院の天井 天井画
天井のフレスコ画がまた凄い。 単に天井に、凄い絵が書かれている。 と、いうのとは違う。 

壁、祭壇、装飾、絵画、窓といった、教会内のすべてが、
天井に書かれた絵と、連続したひとつの作品として存在しているように見える。

天井を含めた、教会内のすべてが一体となって、
見るものの心に訴え、信仰心をあおっている。
そんな風に感じた。

強烈な、「バロック教会デビュー」である。

エッタール修道院 エッタール修道院 エッタール修道院
教会内は、大きな円形をしており、祭壇が、奥の間のように、円から飛び出している。

しばらくすると、歩き回って写真を撮っている観光客とは違い、
カメラを持たない人が、徐々に席に座ってゆく。

なんだろうと思っていると、
村人の人が集まってのミサが始まった。(写真はナシね)

観光客は、みな後ろの方にさがり、静かにミサを見守っている。
日ごろ行われているミサに、実際に立ち会えた事は、
とても貴重な経験になった。 

中庭 中庭
中庭は、芝生と花が、とてもきれい。

中庭 中庭
この場所には、犬の散歩や、ミサで集まる村人の、普段の生活も、一緒に存在している。


通りに面した場所に、おみやげ屋などがあり、ミニチュアのマリア像や十字架のグッズなど
見ているだけでも楽しい。
公衆トイレは、みやげ屋の2階にある。

こんなに凄いエッタール修道院だが、
日本のガイドブックでは、ほんの少ししか紹介されていない。

交通の便が悪いからかもしれないが、
レンタカーで旅行する人には、是非、お奨めしたい場所である。

エッタールの駐車場 エッタールのお店
駐車場の付近にも、お店やレストランが少しある。 山と緑に囲まれた小さな村だ。

エッタール まち中の花
このあたりの建物は、アルプスをイメージさせる作りになっている。 どの家も、バルコニーの花がきれい。

宿の店先 
歩道を歩いていても、横を見れば花で溢れている。  教会でミサを終わりまで見ていたので、
すっかり時間を取ってしまった。

ほんとうは、ルードヴィヒⅡ世が、唯一完成させたというリンダーホフ城が、
ほんの数分の所にあるので、どうしても行ってみたかったのだが、
行けば、ロッテンブーフとヴィース教会に寄る時間が無くなってしまう。

あとでノイシュバンシュタイン城を見学するので、
ルードヴィヒⅡ世の世界は、そちらで体験できるから。と、
リンダーホフ城はあきらめる。

map  地図:ミシュランルートマップ
お隣の町オーバーアマガウへ向かう。


景色   車の窓からの景色。


AM12:20
オーバーアマガウに到着。
とても小さな村なのだが、
「キリストの受難劇」 と 「壁にフレスコ画が書かれた家」 で有名。


キリストの受難劇
は、
10年に一度、春から秋にかけて、村人総出で行われる演劇。
ということなのだが、 調べてみてビックリ。(こちらの方が説明してくれている

運営、出演、衣装制作、オーケストラ演奏まで、
全てを村人の手で行うのだが、
単なる村祭り的な催し物とは全く異なり、
かなり本格的な舞台を、半年の間に100公演も行うとの事。

壮大で、400年も続く歴史ある演劇で、
この劇をみるために、世界中から人が押し寄せるらしく、
ヨーロッパでは、とても有名な町らしい。


壁にフレスコ画が書いてある家
は、
ガルミッシュ・パルテンキルヒェンという大きな町をはじめ、
この地方の町には、たくさんある。しかし、
ここには、
誰もが知っているグリム童話をモチーフにした家があるために、
ガイドブックなどで、よく紹介されている。 

オーバーアマガウのまち オーバーアマガウの家
フレスコ画が描かれた家は、まちの中に、いくつもあるが、グリム童話の絵が描かれた家は、
駅からエッタールの方に少し歩いた先にある。

赤頭巾の絵の家 オーバーアマガウの家
左の家は、赤頭巾ちゃん、右はヘンゼルとグレーテルの物語が描かれている。 

家の窓から子供の姿がチラチラと見え隠れしている。
自分の家に観光客が押し寄せてくる気分は、どんなものなのだろうか?

こんな風に建物の壁に絵を書くと、なかなか素敵な感じになる。
日本でも、ペンションやお店をやっている人は、真似すると良いと思う。


オーバーアマガウの家 
普通の家でも、驚くほど、たくさんの花が飾られていたりするのには、ビックリする。

駅の近くには、カフェやホテルがあり、人の姿もあるのだが、
それ以外は、人影をほとんど見かけない。 静かで小さな町だ。


次はロッテンブーフ。
自分の中では、今回の旅行中、一番行ってみたかった場所。

map  地図:ミシュランルートマップ

AM1:15
ロッテンブーフ(Rottenbuch) に到着。
先ほどまでの、山間の町とは景色が一変し、
なだらかな丘の、緑の牧草地の中に、ロッテンブーフの修道院はある。

教会の塔を目印に、近くにある駐車場に車を停める。
人の気配はほどんど無く、教会の中に入れるのか不安になる。

日本の旅行ガイドには、まったくといっていいほど紹介されていない。
ここを知ったのは、「ドイツ・ロマンティック街道」新潮社という本からだ。

本の中に、一枚だけ載っていた、教会の内部を撮った、小さな写真と、紹介文の中の、
「これほどまでに飾らなければ、神への祈りは通じないのだろうか」
という一行を読んで、どうしても行ってみたくなったのだ。

ロッテンブーフ  ロッテンブーフ
外からは、教会の塔だけが見えていて、建物の外観は、修道院の建物に挟まれて見えない。
案内板の中で、黒く斜線が引かれている部分が、現存する部分だ。

教会の前まで来ても、誰もいない。
祈るような気持ちで、扉をそっと押してみる。 静かにギッと開いた。
「よかった。中に入れる!」

 ロッテンブーフ教会 
中に入ると!!!  目の前に広がる光景に、しばらく息をするのも忘れていたような気がする。

ロッテンブーフの教会  祭壇
柱の上の辺りから、壁、天井にかけて、
白とピンクの漆喰、大理石、金色の装飾、数々のフレスコ画が、
びっしりと、隙間無く飾り付けられている。

まさに、「信仰のためなら、人間ここまでするのか!
 という言葉。同感である。


ロッテンブーフの教会  天井とパイプオルガン  ロッテンブーフの教会
この教会に入ってから、しばらくの間、顔はずっと上を向きっぱなしだ。

教会全体を、
まるで「美しくも、どこか醜い」巨大な生き物」が、
壁や天井をドロドロと溶かしながら侵食し、
こちらに迫ってくるような、そんな威圧感を感じる。

ロッテンブーフの教会 ロッテンブーフの教会
いままで、見てきた教会の中で「もう一度来たい場所」」の、第一位に一気に踊り出た。

ロッテンブーフの教会  ロッテンブーフの教会  天井 
こんなに心に響く教会なのに、凄い教会なのに、教会内には、自分を含めて数人しか見学者がいない。

教会を出ると、「は~ぁ。凄かった」と、肩の力を抜き、しばし脱力。
どうして、この教会を日本のガイドブックは、載せないのか?
と怒りにも近い感情を、落ち着かせつつ、
教会を振りかえる。

確かに教会としては、小さく、交通の便も悪いから、
ガイドブックには載せにくいのかもしれない。と勝手に納得しながらも、
本当に凄い教会だった。 

エッタール修道院の教会に次いで、ロッテンブーフの教会、まさに
恐るべし「バロック教会」である。

花 花
外には、キヨスク程度のおみやげ屋が、ひとつあるだけで、まったく観光地化されていない。
人影なく、とても静かだ。

修道院の隣の店 
駐車場の前にあるパン屋

ロッテンブーフのマイバウム ロッテンブーフのマイバウム ロッテンブーフのマイバウム
ロッテンブーフのマイバウム。駐車場の脇の、修道院の入りの辺りにある。

期待通りに感動を与えてくれた、ロッテンブーフを後に、 次は、
世界遺産のヴィース教会へと向かう。

 

テーマ: ヨーロッパ旅行記 -  ジャンル: 旅行
by kunisan  at 14:54 |  ドイツ編 |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑
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